本音を言えば自分が傷つく
正直な気持ちを吐き出せないって…なかなか辛いです。
思い出してみると、子どもの頃は常に胸の中がモヤモヤした状態で自分の正直な気持ちに気付くこともできませんでした。段々と自分の正直な気持ち、「消えてほしい、いなくなってほしい」という思いが明確になり始めてからは自分の中の罪悪感との闘いが始まりました。そして…その気持ちを他人に理解してほしくなりました(承認欲求)。ただ、リアルの友達に相談したら(同じ境遇の人でないと絶対に理解できない)で描いたような反応をされてしまったので、すっかり臆病になってしまった私は次の愚痴吐き場をネット上に求めました。ネットなら色々な人がいるし誰かは理解してくれるだろうと思ったからです。
ところが・・・
返ってきたレスの反応はほぼ100%、「あんたが悪い!」「ひどい!」という内容でした。しかもどれもこれも正論ばかり。10年前の私は全く反論できず、ただ凹んだだけでした。
レスを書いた人が障害者と生活した人がない全く関係のない人であるならば、まだ「だったらあんたが一緒に生活してみろ」と反論できる余地がありますが・・・中には同じきょうだい児の立場の人から「あなたは間違っている!!」というレスがつくことがあるんです。これが一番胸に突き刺さります。もちろん同じきょうだい児とはいえ、障害者の障害の種類も程度も親の考え方や姿勢も違うでしょうから、同等に考える必要はないのですが・・・。私からすると同じきょうだい児で、障害者の兄弟に対して聖人君子のような清い心を見せつけられると、「あんたが最低人間に成り下がったのは誰のせいでもない自分のせいだ!」と突きつけられているようでものすごく苦しくなるのです(まー実際そうなのかもしれませんが)。「間違っている」とまで言われなくても「かわいそうに…ご両親の育て方が悪かったのですね」のような同情的な(?)レスもあり、もう踏んだり蹴ったりでした(苦笑)。
10年前に完全ノックアウトされてからはしばらく怖くてネット上で「きょうだい児」に関する書き込みは出来なくなっていました。
その頃ちょうど鬱状態で、精神科に通い精神安定剤をもらって生活していた頃だったので、余計鬱状態が進行して大変でした。
願わくば「死んでほしい!」という言葉だけを捕らえて糾弾しないでほしいな。そんな重い言葉が出てしまうほど追いつめられてきたその人の人生も一緒に考えて欲しいのです。