きょうだい児の私が欲しい言葉はただ一つだけ
久しぶりの更新です。子ども達がウイルス性の風邪に罹ってしまい看病に追われていました。大変だった。。
今日の漫画は以前からずっと心の中で思っていたことです。
両親は昔から私に「お兄ちゃんのことは何も心配しなくていい」とよく言っていました。ですから子どもの私はちょっと安心していたんです。
ところが、徐々に年を重ねていくにつれてどうもその言葉に疑わしさを感じるようになってきたのです。
「心配しなくていい・・・って言うけど、具体的にどうするつもりなんだろ」
と・・・。
兄は日常生活に介助は必要ありませんが、1人で暮らすことは不可能です。どうしても施設に入ってもらう必要があります。
でも、施設と一言でいっても、私にとっては未知の場所。いつ入所できて料金はいくらで・・・など何も知りません。
いや、そもそも施設って確実に入所できるのか?
そう思い始めてから親に対して
「実は将来のことは自分達が死んだ後の事だから知ったこっちゃねーや、と何も考えてないんじゃ!?」
という疑惑さえ持ち始めました。
でも、何の脈絡もなくいきなりそんなこと聞けないし、差し迫った問題でもないのに変に家庭内の雰囲気を悪くしたくないという気持ちもあり、長年きくことはできませんでした。
初めて施設入所について聞いたのは私に子どもが出来てからです。もし私が兄より先に死んで私の子に責任が課せられてしまったら・・・・・・・そう考えたらゾッとしました。
何としてでも施設に入れてもらわにゃ困る、と意を決して聞いてみたのですが・・・。
ぶっちゃけ親は何も考えていませんでした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
施設のことなんて全然知りません。知識もなーんもないです。
私はブチ切れて親を無理やり市役所の福祉課に連れて行って担当者に話を聞いてもらいに行ったのです。「私が一緒に暮らしたり面倒をみたりするのは無理です!!」なんて、福祉課の人もいきなりやってこられて苦情みたいなことを言われ困惑したことでしょう・・・(スミマセン)。
そこで私はなりふり構わず親に言いました。今のうちに死後のことを考えろ!と。私は一切何もする気はない。とキッパリはっきり伝えました。
親は・・・・今まで見たことがないくらい悲しげな顔をしていました。
悪魔、外道、鬼畜、人間のクズ、人でなし、下衆野郎、ですね、私。親孝行どころか親を追いつめているんだから。ほんと、クズだわ。
その日は久しぶりに強烈な罪悪感に襲われ、夜中ずっと布団の中で泣きながら震えていました。
でもこのことがキッカケで、親は施設を探し始めました。
今はまだ親が健在なので兄も実家にいますが、あれ以来施設との繋がりができました。施設のイベントなどに参加し、仕事も施設で紹介してもらったようです。
入所できるまで安心はできませんが、以前よりは不安度は下がりました。
よくネットでもきょうだい児の親が「きょうだい児に面倒をみさせるつもりはありません」と書き込んでいるのを目にしますが、「んで、具体的にどうするわけ?」と聞いてみんなハッキリ答えられるのかな?といつも疑問に思っています。
また、相談系のサイトにも「なるべくきょうだい児との時間を作ってあげて」とか書かれていますがそんなリフレッシュタイムなんて単なる一時凌ぎじゃん?としか思えません。そんなことするくらいなら子どもの内から施設に入所させて別々に生活させるとか、せめて別の学校にするとか、将来確実に入れる入所先を探しておくとか、具体的なことを明示すればいいのに。少なくとも私はそうして欲しかったし今もそうして欲しいと切望しています。
本当に面倒みさせるつもりがないなら、具体的に行動すると思うんだけどなぁ。
あ、それと「私が死ぬときあの子も連れていくから」なんて言う脅迫はくれぐれもおやめください。