いつの間にか決められそうになっていた職業
※最後の枠に余分な空白があるのは、自主規制したからです・・・。
何気に父初登場です(笑)。典型的な昭和の父親で、あまり家庭のことに関わろうとしていませんでした。それもこれも子どもがまさかの障害児だったからなのかもしれません。明らかに兄のことを煙たがっていたのがわかりましたしね。
今は別に女を作って離婚しています。私とはたまーに連絡は取っていますが…。まぁ一般的に見れば障害者の子と妻を捨てたクズですよね(苦笑)
ただ父の良かった所は、現実主義者というか、夢見がちなことは一切言わない人だったのです。ですから、「これからの時代は女も働く時代、学歴が助けてくれる」と常に言っていました。今は学歴さえあれば良いという時代ではありませんが、私が10代の頃はまだ学歴至上主義の時代でした。
母はどちらかといえば口では「将来お兄ちゃんの事は気にしなくていいのよ」と言いつつ隙あらばチョイチョイ「○○くんのことは将来お兄ちゃんが一緒に住んで面倒みるんですって」とか「○○くんは福祉系の学校に行くらしいわよ」などと吹き込んできました。私はそれが少しずつ洗脳されているようで嫌で嫌でたまりませんでした。ただ、強く言える人ではなかったので私が無視すればそれ以上は言ってきませんでしたが。
父の後押しもあり受験勉強を頑張った末、志望大学に合格。これは本当に嬉しかったです。それまで何一つ自分に自信が持てなかった私が、初めて得た成功体験でした。
その後、就職してみてから「学歴って父がいうほど武器にはならないね・・・」ということに気付くのですが(武器になるほどの大学ではなかったというのもありますが)、それでも大学4年間で得た友人、経験は人生の宝です。
断っておきますが、福祉系の仕事を下に見ているわけではありません。ただ自分の意志や希望とは関係ない道に、私が気付かないようにそーっと足元にレールを敷いていくようなマネをされるのが嫌だったのです。きょうだい児さんの中には結構介護福祉士などの仕事に就いている方が多いような気がします。本人が望んでその道を目指した結果であれば、何の問題もないです。が、もしそれが徐々に洗脳された結果であったら・・・。また、親の中には無意識のうちにレールを敷いている人もいる気がします。無意識にやっているのはタチが悪い。「私は特に何も言っていないのに、子が自主的に兄弟の為の職業に就いた」と言う言葉をどこかで目にしたことがあり、違和感を覚えた記憶があります。
もしこれから自分の進路をどうしようかと迷っている若いきょうだい児さんがいたら、よく考えてほしいと思い描きました。