自閉症きょうだい児の愚痴吐きブログ

自閉症(知的障害あり)の兄を持つ妹。結構キツイ本音をイラストで語ってます。

きょうだい児人生で一番大きな壁・・・結婚

   

20代の頃の私はものすごく依存体質で、常に誰でもいいから彼氏になって!という状態でした。自分を好きになってくれるならどんな人でも良かったです。

ただ結婚は全くする気はなく、いえ、できるとは思っておらず、それまで付き合った彼氏とも結婚の話は一切しませんでした。

20代も後半になり始めた頃、周りの友達がポツポツ結婚し始めました。また、彼氏がいない友達も「早く結婚したいなぁ。素敵な相手を見つけたい!」なんて言っていました。私はそれらの会話を自分とは全く縁のない話だと思って遠くから聞いていました。

ですから、25歳で前の彼氏と別れて(私が最低最悪で、元カレを振り回したので振られた)からは1人で生きていく覚悟をし始めていました。

ところが27歳の時思いがけず飲み会で私を気に入ってくれた男性に告白され・・・。とても嬉しかったのですが付き合ってすぐに『前もって言わなければならない重大な問題』があることに気づきます。相手も適齢期なので私と付き合うことによって”無駄な時間”を過ごさせてしまっては申し訳ないと思いました。

付き合って2週間でカミングアウトしましたが、最初からフラれる前提で臨みました。もう好きになっていたのでフラれるのが怖くて怖くて・・・大げさではなくガタガタ震えてました。自分に原因があるなら納得できますが、身内の存在が原因でフラれるとしたら、なんと理不尽なことでしょうか・・・。胃がぎゅ~っと縮んだ感覚、今でも忘れません。

彼は上図のようにそんなに気にしていない様を見せていましたが、実際はどう思ったのか…それは一生わかりません。

断っておきますが、彼は障害も全て受け入れてくれるような慈悲深い人…ではありません。どちらかといえば「障害者の身内がいる子なんて嫌だなぁ」と思うタイプです。

ですから、私が兄を拒絶していることも理解してくれました。私が「将来は兄を引き取って同居して一緒に面倒診てもらうから!」のような考えを持っていなかったからこそ結婚してくれたのかもしれません。勝手な想像ですが。

ただものすごくポジティブな人ではあります。「俺って運が良い~!」が口癖の人です。そんな幸せな人生を謳歌している彼は色々な物事がうまく運びます。万年ネガティブ思考の鬱女な私からすれば心底羨ましい。全てが私とは真逆な捉え方で、最初はものすごく戸惑いました。

でも、今となってはそのポジティブシンキングにものすごく救われています。良い影響ばかり受けています。

結婚は私にとって果てしなく高い壁でしたが、なんとか結婚することができたのは、その時運が良かったのだと思っています。本当に、本当に運が良かったんだなぁ。

 

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